ダイエットにも応用される栄養療法

栄養療法は、多くの人が罹患するガンや更年期障害のほか、うつ病や偏頭痛などの疾病を治療するために使われています。こうした疾病の原因として栄養の偏りや不足があるので、栄養療法は栄養のバランスを回復することにより、免疫力を上げて症状を改善するのです。

栄養療法と言えばサプリメントの摂取や食事制限が挙げられますが、この2つに限ったことではありません。サプリメント以外の方法による栄養素の摂取や絶食も、有効な栄養療法です。サプリメント以外の栄養素は、食事のバランスやクオリティの変化により補うことができます。摂取するタンパク質や脂質を良質なものに変えることで、細胞の免疫力を高めることが可能なのです。

また、絶食は昔から断食として取り入れられてきた健康療法の一つです。過度の栄養摂取により免疫力が下がった身体の調整を図るために、一旦あらゆる食物の摂取を止めて免疫力が高まるのを待つという方法とされています。人体は空腹になると免疫力が上がることが科学的に証明されていますし、絶食により偏った栄養摂取がリセットされる効果も期待できるでしょう。

食事制限はダイエットにも有効ですが、新たな栄養素を補うことによりダイエットを進める栄養療法もあります。うつ病治療にも用いるビタミンや微量元素の摂取は、精神を安定させ過度な食欲を抑制する効果も認められています。過食が心理的要因に基づく場合が多く、うつ病治療に効く栄養療法を応用すれば、ダイエットでも奏功する場合があるのです。

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