2000年代後半から日本に急速に広がった治療法として、オーソモレキュラー療法というものがあります。海外ではすでに1960年代から応用され、ほぼすべての医療分野に広がっている一方、日本では全国で約3%の医療機関にしか導入されていません。オーソモレキュラー療法は、一般的な投薬療法では改善しない場合や、人間ドックなどで異常は見つからないものの体調が悪い場合などで活用されます。
精密な血液検査を行い、栄養解析して隠れた異常を発見し、病態との関係を明らかにします。そして、必要な栄養素の解析をもとにして、自分に合った最も良い食事を実践、サプリメントで必要な栄養素を補うものです。健康維持や増進につながるほか、従来の治療とは異なり何となく不調な体調を改善したい、今より健康な状態になりたいといった日常的な改善にも用いることができます。
従来の治療に使用される薬は自然界に存在していない分、副作用のリスクもあるのが実情です。一方、オーソモレキュラー療法は、体に必要な栄養素を必要分補充し、症状を改善させていきます。使用されるサプリメントも、自然界に存在する栄養素がベースです。
オーソモレキュラー療法は、体調不良だけではなく自律神経失調症やうつ、糖尿病や美容、ダイエットなどにも適応しています。血液検査などのデータだけではなく患者ともコミュニケーションを取り、生活スタイルや食事などを十分にカウンセリングして治療を進めていきます。
最近のコメント